僕の人生はしくじりの連続でしたが、さかのぼると副業でしくじるきっかけはブラック企業に就職してしまったことです。
そんなブラック企業に就職してしまった原因はやりたいことが見つからない!というこの一点でした。
あなたも就職の際にこう思ったことはないでしょうか。
特にどんな仕事をしたいという理想はないもののとりあえず就職しないとヤバい…。
かつての僕もこんなことを思い、その結果ブラック企業に就職してしまったことがありました。
やりたいことがないとお悩みの方には、こんな風になってはいけないよということと、みんな俺よりはマシだからもっと自信を持っていいよ、ということを伝えたいです。
将来のことなんて考えたこともなかった
なぜやりたいことが見つからなかったのか?
その理由を説明するには、僕の子供時代から話をしなければなりません。
子供のころ僕は近くに一緒に遊ぶ友達もおらずもっぱら父親が遊び相手でした。
ただ、僕が遊びたいことをするのではなく、父親のしたいことに付き合うような感じです。
いわば自分の意思が関係ない状況だったため、いつの間にか自分で考えることがなくなっていきました。
やりたいことも特になく、ただ言われたことに唯々諾々と従う無気力な子供だったと思います
親としては扱いやすいでしょうが。
子供なら抱きがちなスポーツ選手になりたい、とか電車の運転手になりたいとかいう夢も皆無
スポーツ選手?俺には無理だって。
電車の運転手?どこがいいの?
こんな調子の僕も、自分で言うのもなんですが学校の勉強だけはできたんですよ。
そのためか親から学習塾に入って私立中学を受験することをすすめられ、というか半強制的にそうなりました。
別に勉強好きではないものの逆らえるわけなく入塾。
放課後の時間は塾で消え、21時まで授業のときもあり日曜は模試でつぶれるという過酷さ。
友達と放課後に遊ぶというのも皆無でしたね。
毎日学校終わりがつらかったですが勉強の甲斐あって無事私立大の付属校に合格。
この中学受験の経験から、無気力に加えて嫌なことを避けるという性格が形作られました。
中学以降は
成績さえまともならいいんでしょ?
とただ淡々と試験のためだけの勉強をし、将来のことなんて考える気すらなし。
きつい受験勉強はもうこりごりだ!という意志だけはあったので高校、大学とエスカレーターで進学。
周りの環境も会うメンツもほとんど変わらず何を変えずとも生きていけたため、本当に何も考えなくなっていきました。
たとえるならセミの抜け殻。
振り返ると自分でも理由がわからないくらいなんとなく過ごしてきましたが、大学4年で大きな壁にぶつかることに。
学生なら誰もが避けては通れないあのイベントです。
ようやく危機感を抱いたけれど…
大学4年といったら普通は就職活動真っ盛りになりますが、そのころでさえ特に何の目標もなく試験のためだけの勉強やバイトで時間をつぶす日々。
周囲から「公務員は安定しているからいいよ」とすすめられましたが公務員と一口に言っても地方or国家とか配属先も様々ですしね。
何より深刻なのは志望動機が何も浮かばない!
「安定しているからです」と面接で言ったところで落とされるのは火を見るよりも明らかです
かといって何か他の仕事に興味があるわけでもなく。
生来の無気力気質を発揮していた僕も卒業間近になってこのままではニートまっしぐらだ!とようやく尻に火が付いたものの(気づくのが遅すぎ)
そもそも就活ってどうやってやるの?
という問題に直面することに。
慌てて大学のキャリア支援課に行ったりもしましたが時すでに遅し。
晴れて無職になりました!
思えば今までただ言われたことだけをこなし、社会に対し圧倒的な無関心を貫いてきた僕。
そんな僕には今まで熱中してきたことも特になく、何もやりたいことなんてありません。
ただいくら何もやりたいことがなかろうと仕事しないと世間体が悪い。
お金はバイトすればなんとかなるでしょうが、いつまでもフリーターというのもカッコ悪いという無駄なブライドがあって拒否。
そこで就活ノウハウを一切持ち合わせないまま就活サイトに登録して
とりあえず入れそうなところは、っと。
と探していると、東京都が実施している未就職新卒者緊急支援事業の募集が目にとまりました。
見てみると、三ヶ月の間にビジネスマナーや履歴書の書き方、模擬面接などの就活関連の一式を給料をもらいながら教えてもらえるうえに、求人まで用意してもらえるという、何とも至れり尽くせりなプロジェクトではありませんか。
※ちなみに求人に応募して合格したら紹介予定派遣という形で就業。
一定期間すると正社員になるか選べる形式でした。
お金もらいながら就活できるって最高だな。
と思いもちろん応募。
支援事業には面談の結果参加できることになりました。
これでようやくスタートラインに立てましたが、一難去ってまた一難。
これがブラック企業への入り口になるとは…
決めなければ!というプレッシャー
卒業後に進路が決まらなかったものの東京都の未就職新卒者支援事業に入り、就職できるように頑張ろう!と思いましたが、ビジネスマナーや履歴書の書き方を学ぶうちに軽く幻滅。
自己PRではネガティブな表現は避けましょう。
俺の人生ネガティブ要素しかないんだよな…。
上座はここで…
座る場所なんてどこでもいいだろ?
とにかく自分を会社に合わせましょう。
逆だろ?!自分に合った会社を見つけるんじゃないの?
職歴欄は空白期間なしにビッチリ埋めましょう。
仕事してなかったのに埋められません!
ノックの回数は…
そんなのどうでもよくない?
常に50社以上エントリーしましょう。
企業研究に何日かかるの?
周りを見渡すとみんな葬式かよ?とツッコみたくなるような生気のない表情or気色悪い作り笑い。
みな一様に黒スーツで似たようなしゃべり方。
一連の流れを経て思ったことは
就活キモっ!宗教じみてる。
自分も他の人からはこう見えているのかと思うと出席するごとに違和感は増していきました。
今まで適当にしか歩んでこなかったのでまともに自己分析できなかったのが一番つらかった。
「今まで何も考えてこなかったダメ人間です!」と大見得を切る度胸はありませんでした。
とにかく何事にも無関心だったため志望動機も満足に考えられず応募しては面接で落とされるの繰り返し。
完全にドツボにはまってしまい二ヶ月が経過。
あと1か月しかない!とさすがに焦りが生じてきます。
講師の人たちも最初のうちはフランクに接してくれますが、徐々に派遣先が決まった人が出てくるとお前まだ決まってないのかよ!と暗に言いたげな態度になってくるんです。
それに加え、僕と別の講師に習っている人が
〇〇君、この案件いいね。はい、これ応募ね!
と応募を強制されたという話を聞いて戦々恐々。
もうなんでもいいから決めようと思い、とあるIT企業に応募することに。
専用の研修所があるので未経験でも安心だと思ったのと、募集人数が多いのでいけそうだいう理由でしたが、まさかの一発合格。
ブラック企業は辞める人が多いからとりあえず大量に採用する、という事実に気づくこもなく、とりあえず仕事が決まってよかったと胸をなでおろしました。
喜んだのもつかの間、ブラック企業の実態を目の当たりにして今まで以上に幻滅する日々が始まるのです。
次の記事では僕が入ったブラック企業の内情についてお話しします。
こんにちは。副業しくじり先生のコウジです。