ネットビジネスの詐欺業者から返金を勝ち取るまでの一部始終

コウジ

こんにちは、副業しくじり先生のコウジです。

別記事で詐欺コンサルに申し込んでしまうまでの経緯を書きました。

返金を求めるまでの大まかな流れ

某有名せどり情報発信者の教え子が新しいビジネスを始めるというので情報を受けとることにした。
ビジネスの内容は「メールを1日1通送るだけで100万円」といううさんくさいものだったが、5日かけた売り込みの中で徐々にその気になり申し込んでしまう。
入会したものの、会員ページを見て愕然。
特典としてつけると言っていたもの(メールのテンプレートなど)がなく、薄っぺらいマインド論ばかりだったからだ。
ネットを調べると酷評の嵐で退会を申し出るも却下。
そこで弁護士を仲介として返金を求めるのだが…。

返金を求めるに至った流れを詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

返金は時間がかかるのです

詐欺コンサルに対し返金を求めることにした際、最初に依頼したのは弁護士でした。

着手金0で成功報酬だったので、まず無料相談をしてから正式に依頼することに。

これが9月のこと。


が、2ヶ月してもなんの音沙汰もなし。

そうこうしているうちにコンサルに関するこんな情報が。

「被害者の会」というタイトルの掲示板に書かれていたのですが、なんとコンサル講師の村田(仮名)自身が「メール1通で100万円は嘘だ」と暴露したというのです。

なんでも、本当は物販を教えるコンサルをやろうと思っていたところプロモーション会社(芸能人とプロデューサーみたいな関係です)から「それではインパクトがない。メール1通で100万円ということにしよう」と言われたんだとか。

村田も結局はプロモーション会社の意向に逆らえなかったようですが、だとしても内容を偽ってコンサルを売りつけたことには変わりありません。

改めて断固返金を求めていこう、と決意した矢先、掲示板に今度はそのプロモーション会社からメールがあったという書き込みがありました。

「おいおい、そんなの来てねえぞ」ということで、書き込みの主に連絡を取りメールを転送してもらうことに。

そのタイトルは「返金に関するご案内」

村田は自信満々に「できる」と言ったことでプロモーションと販売代行をしたが、申し込み人数が増えキャパオーバーになってしまい「やっぱりできない」と伝えられた。
詐欺師のせいで5000万円以上の損失と風評被害が出てしまったが、エビデンスが少ない状況で進行してしまった自分たちにも責任がある。
なので希望者には返金の説明会をする。

という内容でした。


お互いに主張が食い違っているのが気になりましたが「とりあえず返金してもらえるなら」と思い説明会に申し込みます。

と同時に弁護士への依頼も取り消すことに。

時間をムダに使ってしまいましたが、もし着手金を払うタイプだったらまるまる損していたところだったのでまだマシだったかも。


ですが説明会の案内も一向に来ず。

最初からするつもりはなくただの時間稼ぎだったのかもしれません。

そこで駆け込んだのが消費生活センター。

持参したパソコンでweb魚拓に残されていたセールスページ(内容とか値段が書かれている縦長のページ)を見せた上先述のメールのコピーと引き落としの明細のコピーを持参。

そしてコンサルを知って申し込むまでの経緯と、もらえると言っていた特典がもらえなかったことを説明した上でその場で抗弁書を書いてその日はいったん終了。

※抗弁書にはどんな経緯でコンサルを知ったかの経緯やサービス内容の不備、返金を求める意思表示を書きました。

後日足りない資料を郵送して正式に依頼が完了しました。


メールを受け取ってから消費生活センターに行くまでが12月のことだったので返金を決意してから3ヶ月が経っており、申請がとおるのかはなはだ疑問でしたね。

まあでも、捨てる神あれば拾う神ありという言葉もあるように、事態はいつまでも悪い方向ばかりには進まないもので、ついにその時が訪れたのです!


ついに返金がなされる!

年が明けても説明会の連絡はありませんでした。

待っている間にもコンサル費用(24分割)は引き落とされていき、不安は募る一方。

相手は詐欺師のプロモーションをするくらいだから当然詐欺業者なわけで、この手の返金請求には慣れていてかわし方も心得ているはず。

そんなことばかり考えてどんどん弱気になっていきましたね。


当のプロモーション会社は損害を被ったことに対して村田相手に訴訟を起こす、と息巻いているうえに、「被害者の会」はじめ詐欺コンサルへの悪評が書かれたサイトに対し「取り消さなければ法的措置に出ます」と脅しをかけるなどなぜか攻勢を強めていたためなおさら不安に。

特に何の進展もないまま5月になり、もはやこれまで、と諦めかけていました。


がここから状況が目まぐるしく動きだします。

なんと、5月も中ごろになって消費生活センターからチャージバック申請が受理されたという連絡が!

その数日後には代金約14万円が戻っているのを確認。


結局最初に返金請求を決意してから8ヶ月もかかってしまいました。

メールを転送してくれた方に連絡したところ、僕以外にもカード会社を通じて返金してもらった人がいるとのこと。

全員返金されたのかどうかはわかりませんが、あれから3年以上経っているのでされていると思いたいところ。


ちなみにこの詐欺コンサルに関する情報はプロモーション会社が被害者の会だけでなく、情報商材のレビューブログにも記事の削除を求めたようでネットを探しても出てきません。

最近は詐欺師本人がブログのお問い合わせから削除依頼することが多くなっているとの証言もありますので、今後詐欺師はさらに見分けにくくなっていくでしょう。

また、今でも村田とプロモーション会社はのうのうとネット上で活動しているので新たな被害者が出てしまう危険性も考えられます。

まあ村田はこれに懲りて出過ぎたマネはしないかもしれませんが。


ネットビジネスでは詐欺が公然と行われているという事実や詐欺師の手口、一度かかわると長い間苦しむことになるということを当ブログを通して知っていただきたい。

そしてとにかく詐欺師には近づかない、相手にしないという原則を忘れずこの記事を読んでくださっているあなたには絶対に詐欺師の獲物になってほしくない。

そんな思いでこの記事を書きました。


もしこの記事をご覧になっているあなたが詐欺商材やコンサルを買ってしまっていた場合、あきらめずに返金交渉しましょう。

ですが個人で請求をかけるのは非常に難易度が高く、法律のプロのサポートが必要です。

返金請求を成功させるために必要なことを下の記事にまとめましたので、該当するのであればご覧ください。

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コウジ
ブラック企業を退職後、就職情報を収集している際にネットビジネスに出会い最初に取り組んだトレンドアフィリエイトで14万稼ぐ。その後迷走し情報 商材やコンサルに合わせて200万浪費。現在は失敗した経験をもとに「副業しくじり先生」を名乗り、同じ失敗や遠回りをしないようブログを中心に情報発信を行う。